フィリピンが発展途上国である理由

フィリピン
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東南アジアの途上国、フィリピン

フィリピン と言えば、東南アジアの途上国の一つとして名前があがる国だと思います。何故なら、世界銀行が定めた貧困の定義である「1日1ドル以下の生活」をしている人が国民の2割を占め、貧富の格差が激しい国として良く知られているためです。総人口が1億950万人程度 (2020年時点)なので2,000万人以上の人が上記定義に当てはまることになり、近年の著しい経済成長により貧富の格差は大きく広がるばかりで多くの問題を抱えています。

現に、マニラ首都圏は高層ビルが立ち並び、東京の風景に引けを取らない程の発展を遂げている一方で、少し地方へ足を伸ばせば途上国ならではの風景が垣間見えます。人々の身なりから、都市部と地方部で生活水準に大きな差があることは、実際に見れば容易に想像できるでしょう。

世界銀行(World Bank)の予想によれば、2020年はコロナウイルスにより経済活動に打撃を受けGDP成長率は大幅マイナスの▲8.1%と推定されていますが、新型コロナウイルス対策の進展などがあれば2021年は5.9%、2022年は6.0%まで回復すると発表されています。これだけの成長を遂げているのにも関わらず、何故フィリピンは発展途上国のままなのでしょうか。

Street family
マニラの道端にて (2013年撮影)
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格差社会が貧困を生み出す

格差社会である国は多々ありますが、その中でも特に顕著なのがフィリピン。性別による格差はあまりないものの、貧困格差は大きな社会問題になっています。

フィリピンには一握りの富裕層と多数の貧困層に分けることができ、あまり中間層にあたる人がいないのが特徴です。首都であるマニラに経済活動が一極集中するために富裕層が生まれ、その他の地域においてはその恩恵を受けられず収入の少ない仕事に就かざるを得ない貧困層が生まれるのです。

そこに大きく関わるのが教育格差です。富裕層の子どもであれば、幼稚園から大学まで私立の学校に通うことができる反面、貧困家庭であれば公立の学校に行かせるのが精一杯。フィリピンでは私立と公立で学習環境に大きな差があると言われているため、十分な教育を受けられない人々多く、その人々が職を探すことはとても容易なことではないのです。

また、そもそも仕事が無いというのも問題となっています。前述の通り、フィリピンの人口は1億人以上ですが、現地企業やフィリピンの産業が少なく仕事の需要と供給がつりあっていません。そのため、とても優秀なごく一部のエリートのみが正社員という安定した職に就くことができるもの、一般的な大学を卒業した人達はファストフード店等で働くケースも珍しくないのです。

 

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貧困の発端は国の産業にある?

そもそも収入が最低限保証されれば、貧困の定義に該当する人はそう出ないはずである。となると、問題は貧困層が従事する産業に問題があるのではないかと考えられます。

フィリピンでは、国際協力銀行によると貧困層の75%が農村部で暮らしているようで、それは第一次産業に従事しているということになります。第一次産業とは、農業・林業・漁業等の事で、フィリピンにおいてはあまり儲からず不安定な部類に入ります。

また、農業に従事する人達においては、大多数の人が借地において農業をしている現状があります。そのため、地主に対し小作料を支払う必要があり、低賃金・長時間労働といった過酷な環境で働かざるをえないのも問題と言えます。

第一次産業以外でも、最近ではフィリピン人の英語力が高いことから、コールセンターのようなBPO産業に従事する人も増えてきています。これらの職に就けば、貧困といった生活からも脱却できるレベルになりますが、世界的に見ればとても低い賃金。企業により差はあるものの、日給はおおよそ1,200円程度となります。時給ではなく、日給です。

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まとめ

上記以外にも沢山の要因があり、発展途上国から抜け出せずいるのが実情です。日本同等の人口であり、平均年齢も24歳ととても若者の多い国なのですが、貧困が貧困を生み出すスパイラルから抜け出せず、労働力に対しそれらを受け入れる雇用先が少ないのも原因となっています。また、そもそも賃金が安い面もあり、途上国としての課題は沢山あるように思います。

そんな途上国に支えられて、先進国に住む人々の生活があるのを忘れてはなりません。身の回りにあるものの大半は労働力の安い途上国で作られたものです。彼らの存在が無ければ、我々も手ごろな値段でモノが買えなくなるのです。

日本から外に目を向ければ、これまでの常識が非常識だとわかり周りのありがたみを感じられるでしょう。個人でできる事は限られますが、せめて、そんな途上国の存在について関心を持っていただければと思います。自分もその感謝を忘れずに、フィリピンでの生活を過ごしたいと思います。

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